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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000
5 皮膚科医のための臨床トピックス
アトピー性脊髄炎
Atopic myelitis
堀内 泉
1
,
吉良 潤一
1
Izumi HORIUCHI
1
,
Jun-ichi KIRA
1
1九州大学医学部脳神経病研究施設神経内科
1Department of Neurology, Neurological Institute, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
脊髄炎
,
アトピー
,
アトピー性皮膚炎
,
ダニ
,
IgE
Keyword:
脊髄炎
,
アトピー
,
アトピー性皮膚炎
,
ダニ
,
IgE
pp.169-172
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903235
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アトピー性皮膚炎(AD)合併脊髄炎は,1)ADが先行する,2)四肢遠位部の異常感覚(ジンジン感)を主徴とする,3)頸髄病巣が高率,4)高IgE血症,5)ダニ特異的IgEが陽性,6)髄液所見が正常,7)軽い頸髄症候が動揺しつつ長く続き,MRI上も小病巣が長く残存する,などの特徴を呈する.AD非合併脊髄炎でも高IgE血症とダニ特異的IgE陽性率が健常対照より高く,胸髄に病巣の分布が多い.したがって,高IgE血症とダニ特異的IgE陽性の一群の脊髄炎患者が存在し,AD合併例では頸髄に,非合併例では胸髄に病巣がみられることが多いと考えられる.
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