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特集 脊髄性運動失調
Romberg徴候—原著,病態,診断学的意義
Romberg Sign: The Original Description, Pathogenesis and the Diagnostic Value
髙橋 昭
1
Akira TAKAHASHI
1
1名古屋大学
1Nagoya University
キーワード:
感覚性運動失調
,
sensory ataxia
,
平衡障害
,
disequilibrium
,
自己固有感覚
,
proprioceptive sensation
Keyword:
感覚性運動失調
,
sensory ataxia
,
平衡障害
,
disequilibrium
,
自己固有感覚
,
proprioceptive sensation
pp.997-1002
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201528
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はじめに
Romberg徴候(試験)は,ドイツの神経学者Moritz Heinrich Romberg(1795〜1873)が著した世界最初の神経学書の中で,「脊髄癆」の症候として記載された15,16).それ以降,神経学領域における冠名徴候の中で最も広く知られているものの1つとして神経診断書で扱われ,小脳性運動失調と対比される感覚性運動失調としての診断学的に有用な徴候とされている.しかし,その定義や手技に関しては不完全な記載が多く,病変との関連について臨床解剖学的に明確に証明した論文もない.本稿では,原著の記載からの歴史を概括し,診断学的問題点について言及する.
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