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特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第2章 胸椎・胸腰椎
加重負担分類(load sharing classification)
Load Sharing Classification
永島 英樹
1
Hideki NAGASHIMA
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座運動器医学分野
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, Tottori University
キーワード:
脊椎
,
spine
,
外傷
,
trauma
,
分類
,
classification
Keyword:
脊椎
,
spine
,
外傷
,
trauma
,
分類
,
classification
pp.335-338
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201362
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はじめに
1980年以前の胸椎・腰椎骨折に対する治療は,ギプス/コルセットによる外固定またはlong segment instrumentationによる後方固定術が主流であった.その後,椎弓根スクリューの導入によりshort segment instrumentation(骨折椎の1椎上から1椎下までの2椎間固定)による後方固定術が可能となり,以前と比べて可動椎間を温存できるようになった.しかしながら,症例を重ねていくうちに,偽関節,矯正損失,スクリューやロッドの折損などの合併症を経験するようになり問題となった8).そこで,McCormackら7)が,1986年から2年間に米国ミズーリ大学病院でshort segment instrumentationによる後方固定術を行った胸椎・腰椎骨折患者全症例を検討した結果,加重負担分類(load sharing classification)を提唱するに至った.
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