Japanese
English
シンポジウム CTと整形外科
脊椎・脊髄疾患へのCTの診断的応用—特にmetrizamide CTの診断的価値について
Clinical use of computed tomography with metrizamide in spinal disorders
永瀬 譲史
1
,
井上 駿一
1
,
村田 忠雄
1
,
宮坂 斉
1
,
梅田 透
2
Joji NAGASE
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2千葉大学医学部放射線医学教室
1Dept. of orthop. surg., school of medicine, Chiba University
キーワード:
コンピューター断層撮影
,
computed tomography
,
メトリザマイド
,
metrizamide
,
脊椎
,
spine
,
脊髄
,
spinal cord
Keyword:
コンピューター断層撮影
,
computed tomography
,
メトリザマイド
,
metrizamide
,
脊椎
,
spine
,
脊髄
,
spinal cord
pp.414-421
発行日 1980年4月25日
Published Date 1980/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906113
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はじめに
Computed tomography(以下CTと略す)は1973年Hounsfield4)により脳病変の新しい診断法として報告され,その後Ledley5)らにより全身用CTスキャナーが開発されて以来めざましい発展をとげている.今日,CTは各分野において臨床的応用がなされており,脊椎外科領域においても諸家1,3,6,12)により本法の有用性が論じられてきている,著者らは1977年1月より各種脊椎疾患に対しCTを行い本法が体軸横断面での脊椎骨性病変を明瞭にとらえ得る有用な検査法であることを確認している.しかし,脊椎外科においては骨性病変のみならず脊髄そのものの位置,病的状態を正確に把握することが最も重要であるにもかかわらず,現在のplain CTでは困難であつた.そこで著者らは,現在当教室において頸椎より腰椎にいたる万能の水溶性造影剤として使用されているmetrizamideによるmyelographyの施行後にCTを行い脊椎のみならず脊髄を同時に撮像し非常に有用な情報を得,いわばcord monitoringとして手術術式の選択,侵襲路の決定に大いに役立つているのでその概要を述べ御参考に供したいと考える.
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