Japanese
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特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第1章 頸椎
RA頸椎病変の画像評価法—ADI,SACなど
Radiographic Evaluation of Cervical Lesions in Rheumatoid Arthritis
海渡 貴司
1
Takashi KAITO
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine
キーワード:
関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頸椎病変
,
cervical lesions
,
画像評価
,
radiographic evaluation
Keyword:
関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頸椎病変
,
cervical lesions
,
画像評価
,
radiographic evaluation
pp.303-306
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201353
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はじめに
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)では,四肢の滑膜関節に生じる炎症により関節破壊を生じるが,脊椎にも椎間関節に代表される滑膜関節が存在し,RAに関連して生じる機能的・構造的破綻を「RA頸椎病変」と総称する.RA頸椎病変では,骨破壊・変形による頸部痛のみならず,上位頸椎での脊髄・延髄圧迫は突然死の原因にもなる.近年,生物学的製剤をはじめとする薬物治療の進歩によりRA頸椎病変の有病率は低下している.しかし,副作用などにより疾患活動性制御が困難な症例が存在することや,RA発症の早期から頸椎病変が生じる報告から,RA頸椎病変の評価は依然として重要である.本稿では,RA頸椎病変の病態・画像評価・自然経過について論述する.
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