Japanese
English
特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第1章 頸椎
JOACMEQ
JOACMEQ(Japanese Orthopaedic Association Cervical Myelopathy Evaluation Questionnaire)
橋爪 洋
1
,
川上 守
2
Hiroshi HASHIZUME
1
,
Mamoru KAWAKAMI
2
1和歌山県立医科大学整形外科学講座
2和歌山県立医科大学紀北分院脊椎ケアセンター
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
日本整形外科学会頸部脊髄症評価質問票
,
Japanese Orthopaedic Association Cervical Myelopathy Evaluation Questionnaire
,
JOACMEQ
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
評価法
,
evaluation method
Keyword:
日本整形外科学会頸部脊髄症評価質問票
,
Japanese Orthopaedic Association Cervical Myelopathy Evaluation Questionnaire
,
JOACMEQ
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
評価法
,
evaluation method
pp.295-302
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201352
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はじめに
日本整形外科学会頸部脊髄症評価質問票(Japanese Orthopaedic Association Cervical Myelopathy Evaluation Questionnaire:JOACMEQ)が世に発表されてから6〜10)10年以上経過した.JOACMEQは医療者側によるバイアスが生じにくい患者立脚型評価法であり,科学的根拠に基づいていること,さらに頸椎機能やquality of life(QOL)も評価可能なプロファイル型尺度であることから,現在のglobal standardを満たす優れた疾患特異的評価法である.一方,24の質問項目を有し,5つのドメインを個々に評価しなければならないこと,結果を記述・解析する際にノンパラメトリックな方法が指定されている10,11,16)ことなどから,従来の日本整形外科学会頸部脊髄症治療成績判定基準(以下,JOAスコア)に比べデータの収集と解析が煩雑であり,結果の解釈が難しいので使いにくいとの意見がある.本稿では,JOACMEQのさらなる活用を目的に,JOACMEQの内容と使用法の実際を解説するとともに,現在までのJOACMEQ使用英語論文の状況と今後の課題について述べる.
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