Japanese
English
特集 ハイテク機器を利用した最新の脊椎脊髄手術
「PediGuard®」の使用経験
Usefulness of an Electronic Conductivity Probing Device for Pedicle Screw Insertion “PediGuard®”
由留部 崇
1
,
角谷 賢一朗
1
,
宇野 耕吉
2
,
黒田 良祐
1
,
西田 康太郎
3
Takashi YURUBE
1
,
Kenichiro KAKUTANI
1
,
Koki UNO
2
,
Ryosuke KURODA
1
,
Kotaro NISHIDA
3
1神戸大学大学院整形外科
2国立病院機構神戸医療センター整形外科
3神戸大学大学院整形外科脊椎外科学部門
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University Graduate School of Medicine
キーワード:
電磁気センサー付きプローブ
,
electronic conductivity probing device
,
椎弓根スクリュー刺入
,
pedicle screw insertion
,
症候性側弯症
,
syndromic scoliosis
Keyword:
電磁気センサー付きプローブ
,
electronic conductivity probing device
,
椎弓根スクリュー刺入
,
pedicle screw insertion
,
症候性側弯症
,
syndromic scoliosis
pp.1007-1012
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200999
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
症候性側弯症は高度脊柱変形に加えて椎弓根の低形成や骨質の脆弱性を伴うことが多く,手術の際,椎弓根スクリュー刺入にしばしば難渋する.近年,椎弓根の穿破を感知することが可能な電磁気センサーを搭載したプローブ「PediGuard®」(製造元:SpineGuard社〔フランス〕,販売元:サージカル・スパイン社〔東京〕)が登場した2,3,6).電磁気センサー付き椎弓根プローブの特発性側弯症手術1)や頸椎椎弓根・外側塊スクリュー16),胸腰椎椎弓根スクリュー5,12),S2 alar-iliac(S2 AI)スクリュー11)刺入時の有用性については過去に報告がある.しかしながら,電磁気センサー付き椎弓根プローブがスクリュー刺入に困難を伴う重度症候性側弯症手術においても有用な手術支援機器となり得るかはいまだ不明である.そのため,著者らは症候性側弯症の手術症例を前向きに登録し,側弯症手術における電磁気センサー付き椎弓根プローブの有用性について検討した.本稿では,電磁気センサー付き椎弓根プローブ「PediGuard®」の使用経験について解説を加える.
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.