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特集 ハイテク機器を利用した最新の脊椎脊髄手術
三次元積層造形技術によるチタン製椎弓根スクリュー挿入用ガイドテンプレートの開発と臨床応用
Development of Additive-manufactured Patient-specific Titanium Templates for Pedicle Screw Placement
竹本 充
1
,
大槻 文悟
2
,
藤林 俊介
2
Mitsuru TAKEMOTO
1
,
Bungo OTSUKI
2
,
Shunsuke FUJIBAYASHI
2
1京都市立病院整形外科・脊椎外科
2京都大学大学院医学研究科整形外科学
1Department of Orthopaedic and Spine Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
椎弓根スクリュー
,
pedicle screw
,
積層造形法
,
additive-manufacturing
,
手術支援ガイドテンプレート
,
patient specific surgical template
Keyword:
椎弓根スクリュー
,
pedicle screw
,
積層造形法
,
additive-manufacturing
,
手術支援ガイドテンプレート
,
patient specific surgical template
pp.993-999
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200997
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はじめに
脊椎固定術における椎弓根スクリュー(pedicle screw:PS)挿入の正確性は,手術成績や周術期の合併症回避に直結する.手術用ナビゲーションシステムなどを使用することで正確性の向上が期待できるが,数千万円と高価であり一般の病院ではまだ普及しているとは言い難い点,手技が煩雑であり設定に時間を要す点などの問題があるうえ,手術用ナビゲーションシステムを用いてもPS誤刺入率は数%程度と報告されている10).近年,簡便なPS挿入支援器機として,患者個々の椎弓の形状に適合するように設計され三次元積層造形技術により造形した,PS挿入用のガイドテンプレート,いわゆるpatient specific template(PST)の報告が増加している1〜9).本稿では,PS挿入用PSTの概説と,われわれが開発したチタン製PSTの設計コンセプトとその臨床試験結果を紹介する.
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