Japanese
English
誌上シンポジウム de Quervain病の治療
de Quervain病における超音波検査を中心とした画像診断
Ultrasonographic Evaluation of de Quervain's Disease
清水 弘之
1
,
別府 諸兄
1
,
中島 浩志
2
Hiroyuki Shimizu
1
,
Moroe Beppu
1
,
Hiroshi Nakajima
2
1聖マリアンナ医科大学整形外科
2天本病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, St. Marianna University School of Medicine
2Department of Orthopaedic Surgery, Amamoto Hospital
キーワード:
de Quervain disease
,
ドケルバン病
,
ultrasonography
,
超音波検査
,
tenosynovitis
,
腱鞘炎
,
septum
,
隔壁
Keyword:
de Quervain disease
,
ドケルバン病
,
ultrasonography
,
超音波検査
,
tenosynovitis
,
腱鞘炎
,
septum
,
隔壁
pp.109-114
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100247
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われわれはde Quervain病の超音波画像で隔壁の有無と腱周囲の低エコー像の程度を調べ,治療方針の判断材料に利用している.対象は初診時または経過中に超音波検査を行った95例100手(保存例66手,手術例34手)である.短軸像を中心に隔壁の有無と短母指伸筋腱と長母指外転筋腱周囲の低エコー像により腱鞘の肥厚の程度を評価した.隔壁と腱周囲の低エコー像を有する例では手術例や注射回数も多く,寛解期間は長くなる傾向にあった.隔壁のない低エコー像を有する例では保存有効例が多く,隔壁や低エコー像のない例では手術例がなく,早期に寛解が得られていた.超音波検査で隔壁の有無と腱鞘の肥厚の程度は評価可能であつた.隔壁と低エコー像の有無で症例を4つのtypeに分類でき,これらは治療効果に反映していた.本症の治療方針の判断材料に超音波画像は利用できると考えている.
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