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特集 高齢者の脊柱変形Up to Date
第2章 治療
LLIFとPPSを用いた成人脊柱変形矯正術—どこまで矯正可能か?
Minimally Invasive Approach to Adult Spinal Deformity Using Minimally Invasive Stabilization(MISt)
齋藤 貴徳
1
Takanori SAITO
1
1関西医科大学附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kansai Medical University
キーワード:
最小侵襲脊椎安定術(MISt)
,
成人脊柱変形(adult spinal deformity)
,
経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw)
Keyword:
最小侵襲脊椎安定術(MISt)
,
成人脊柱変形(adult spinal deformity)
,
経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw)
pp.383-394
発行日 2017年4月25日
Published Date 2017/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200606
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はじめに
近年のlumbar lateral interbody fusion(LLIF)の普及はめざましいものがあり,間接除圧を利用した前方・後方同時固定術によるすべり症や変性側弯症への応用に関してはそのメリット・デメリットが十分に認識されるようになった.一方,成人脊柱変形へのLLIFの応用に関しては,出血量の低減が図れるというその低侵襲性が変形矯正の専門家にも認知され,成人脊柱変形矯正術へ積極的に導入する施設も増加してきている.しかし,さらなる低侵襲化を考えた場合,後方の術式選択が問題となる.最近では後方をpercutaneous pedicle screwing(PPS)により矯正固定する手技の改良が進んでおり,その比率も徐々に増加傾向にある.当科ではLLIF導入当初より後方に対してPPSを用いる手技を慎重に導入してきた(表1).本稿では,われわれが行ってきたこれまでの術式の改良と,後方PPS適応の限界について解説する.
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