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イラストレイテッド・サージェリー 手術編Ⅱ-89
脊椎術後感染症に対する陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy:NPWT)
Negative Pressure Wound Therapy for Spinal Surgical Site Infection
小林 祥
1
,
松山 幸弘
1
Sho KOBAYASHI
1
,
Yukihiro MATSUYAMA
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
pp.835-840
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200453
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手術適応
脊椎手術後の深部感染症例のうち,膿による汚染が著しく,1期的に閉創できない症例が適応になる.特に,易感染性がある免疫不全患者例,繰り返す感染例,慢性期の感染例の場合は,陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy:NPWT)を行っている.また,インストゥルメンテーション手術後感染の場合も,インプラントのルーズニングがなければ抜去せず,積極的に温存している.
NPWTの適応外としているのは,血液凝固異常や硬膜損傷,悪性腫瘍例である.
市販のNPWTシステムを使用する際には保険により期間の制限があるため,われわれは頻回の交換が必要な導入初期と制限期間を超えた期間には簡易NPWTを行い,期間外であってもNPWTが使用できるように配慮している.市販NPWTの取り扱いについてはその機器の添付文書に譲り,本稿では簡易NPWTの実施方法について述べる.
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