Japanese
English
特集 転移性脊椎腫瘍の包括的治療
転移性脊椎腫瘍に対する放射線治療
Radiation Therapy for Metastatic Spinal Tumor
森 崇
1
,
鬼丸 力也
2
,
白𡈽 博樹
2
Takashi MORI
1
,
Rikiya ONIMARU
2
,
Hiroki SHIRATO
2
1北海道大学病院放射線治療科
2北海道大学大学院医学研究科医学専攻病態情報学講座放射線医学分野
1Department of Radiology, Hokkaido University Hospital
キーワード:
放射線治療(radiation therapy)
,
転移性脊椎腫瘍(metastatic spinal tumor)
,
疼痛緩和(pain relief)
Keyword:
放射線治療(radiation therapy)
,
転移性脊椎腫瘍(metastatic spinal tumor)
,
疼痛緩和(pain relief)
pp.1024-1028
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200261
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はじめに
放射線治療の対象疾患は,そのほとんどが悪性腫瘍であり,転移性骨腫瘍はわれわれ放射線治療医にとって日常臨床での重要な治療対象である.日本放射線腫瘍学会による2010年度全国放射線治療施設構造調査7)では,参加施設全体における年間転移性骨腫瘍の患者数は28,996名であり,同年における放射線治療実患者総数の実に12.8%を占めている.
放射線治療には,体外から放射線(X線,ガンマ線,電子線,陽子線,重粒子線など)を照射する体外照射と,放射性医薬品(転移性骨腫瘍ではSr-89)を体内に投与する内用療法がある.本稿では,放射線治療装置として最も普及している直線加速器(linear accelerator, liniac)を用いた転移性脊椎腫瘍の放射線治療について概説する.
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