公共図書館と連携した懐かしい音楽を用いた回想法実践の試み

An attempt to implement a reminiscence using nostalgic music in collaboration with a public library

Abstract：広島市立中央図書館・広島大学医学部・広島都市学園大学連携事業において，地域在住高齢者を対象に，公共図書館で，レコード音楽を活用した回想活動を実践する機会を得た．本プログラムは，①概要説明，②1950〜1960年代前半の音楽を聴く，③4名前後の回想活動，④1960年代後半〜1970年代の音楽を聴く，⑤③と同じメンバーによる回想活動，⑥総括，の順で筆頭筆者と図書館職員が連携し，約120分で進行した．参加した高齢者31名に調査をしたところ，30名はレコード音楽で，過去の出来事を想起したと回答していた．そして，6割以上の対象者が，1960，1970年代の音楽を懐かしく感じ，自身の20代の出来事を想起した者が最も多かった．今回の結果を踏まえ，効果的な取り組みへとつなげるため，複数の意見を取り入れた新たな連携サービスへと発展させたい．