Japanese
English
実践報告
医療観察法病棟でのIADL訓練を主とした生活能力訓練
Short report of the forensic occupational therapy: the training focused on instrumental activities of daily living in the Medical Treatment and Supervision Act
鬼頭 亜希
1
,
星野 藍子
2
,
山本 暢朋
1
Aki Kitou
1
,
Aiko Hoshino
2
,
Nobutomo Yamamoto
1
1国立病院機構 榊原病院
2名古屋大学大学院
キーワード:
医療観察法
,
生活能力
,
統合失調症
Keyword:
医療観察法
,
生活能力
,
統合失調症
pp.443-446
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203781
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Abstract:医療観察法入院治療において,対象者の「生活能力の改善」は重要な課題の一つである.そのため当院では,病棟内で掃除や洗濯等といった家事や,着替えや洗面・歯磨き,入浴等といった身のまわりのことを日課として行い,それらを継続する力を評価・訓練する個別プログラムを実施している.本研究の目的は,当院でのこの生活能力訓練について報告するとともに,それに伴う効果について検討することにある.上記訓練を行った対象者群の入院初期時(訓練開始前)・退院時の共通評価項目を比較したところ,狭義のIADL機能を指す項目において,統計学的に有意な改善がみられた.入院環境下で日常的にIADL訓練を実施することは,入院生活に伴う代理行為による生活機能の低下防止および生活機能を改善し,退院後の問題行動のリスクの軽減や対象者・家族の退院後の生活に対する希望にもつながるものと推察される.
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