発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2006067611
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癌患者に回想法を実施する際のテーマやプログラムについて検討することを目的に,慢性期癌患者7名(うち,女性5名.32~58歳,平均年齢48.2歳)およびターミナル期癌患者12名(うち,女性11名.54~82歳,平均年齢69.7歳)の計19名を対象に,構造的ライフレビューを実施し,内容分析を行った.その結果,慢性期とターミナル期に共通するテーマとして,「家族に関する語り」「病気に関する語り」「人生に関する語り」「日常生活に関する語り」が明らかになった.また,回想法のプログラムとして,1)回想法実施前に,最も不安や心配に思う点を語る機会をつくる.2)上記のテーマなどを選択しながら,回想法を実施する.3)患者の回想をもとに面接者が人生図を作成する.4)「人生における重要な出来事や影響が強かった人との出会い」に関する質問をしながら,患者が自らの人生を再評価する機会を設ける,が明らかになった
©Nankodo Co., Ltd., 2005