作業のタネ〜未来を創ろう〜
アクセシビリティマップ「なび坂」の開発
小坂 菜生
1
,
中村 俊哉
1
,
安藤 悠
1
,
太田 智之
1
,
陳 隆明
1,2
Nao Kosaka
1
,
Toshiya Nakamura
1
,
Yu Ando
1
,
Tomoyuki Ota
1
,
Takaaki Chin
1,2
1兵庫県立福祉のまちづくり研究所
2兵庫県立総合リハビリテーションセンター
pp.334-336
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203744
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はじめに
目的地までの最短経路等,事前準備せずとも手元のスマホで瞬時に検索ができる時代になり,地図アプリは今や人々の生活に欠かせないツールとなっています.
車いす使用者にとっても同様のニーズがあるものの,バリアフリーマップの多くは,目的地となる施設等のエレベータや多機能トイレの有無といった設備情報に特化したものが大半を占めています.中には,車いす使用者を想定した経路情報を提供するアプリもありますが,「車いす」と一括りにされることから,自分の力で通行できるかの判断は難しいのが現状です.
これらの課題に対し,兵庫県立福祉のまちづくり研究所は,坂道に着目し,車いす使用者自身が出せる力を基に,経路上の坂道が通行可能かどうかを判定し難易度を表示させるスマホアプリ「なび坂」1)を開発しました.
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