連載 作業療法を深める・第87回
アクセシビリティという考え方(中編)
髙尾 洋之
1,2
,
竹下 康平
1
,
高橋 宜盟
1
,
岩下 璃香
1
,
信朝 裕行
1,3
,
河田 茂
1
Hiroyuki Takao
1,2
,
Kohei Takeshita
1
,
Yoshiaki Takahashi
1
,
Rika Iwashita
1
,
Hiroyuki Nobutomo
1,3
,
Shigeru Kawada
1
1東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究部
2東京慈恵会医科大学 脳神経外科学講座
3慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科
pp.128-131
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203681
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私のアクセシビリティ体験
1.ナースコール
今回は,私が意識を取り戻してから,実際に試行錯誤した「アクセシビリティに関する体験」をお伝えしたいと思います.最初は,四肢麻痺があって人工呼吸器がついている状態だったので,普通の押しボタン式のナースコールが使えませんでした.頭を少し動かして,頰にセンサースイッチが触れると押せるタイプを使いました(図 1).
便利な仕組みと思うかもしれませんが,普段は頰に触れない場所で,首がわずかに動いたときだけ頰が触れる微妙な距離に設置をするのはとても難しいです.
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