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特集 精神科作業療法最前線
感情調節困難な方への理解と実践—行動障害・発達(児童思春期)
What can occupational therapists and their teams do for clients who have difficulty living with emotion regulation difficulties?
織田 靖史
1
Yasushi Orita
1
1県立広島大学
pp.1422-1426
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203622
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Key Questions
Q1:感情調節困難なクライエントへの介入とは?
Q2:感情調節困難なクライエントにかかわるために必要な「場」とは?
Q3:なぜ人は感情調節困難な状態になるのか?
はじめに
境界性パーソナリティ障害等の感情調節困難なクライエントは,必死な自己防衛が周囲との摩擦となり,孤立する等の生きづらさを抱えている.一方で,そのようなクライエントは,自傷や自殺,暴力等の激しい行動化により医療者に陰性感情を生み,また人間関係の不安定さから起こる治療中断等の影響から介入困難な事例とされることが多い.本稿では,そのような背景をもつ感情調節困難な状態である方への理解と作業療法実践について述べる.
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