特集 発達障害×慢性疾患
コラム
児童思春期の睡眠障害と睡眠薬の使い方
降籏 隆二
1
1京都大学 学生総合支援機構
pp.981-983
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023080017
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はじめに
児童思春期における不眠症の有病率は7 ~ 40%と高頻度にみられるが1),神経発達症 を有するものではさらに有病率が高く,睡眠の問題を有する割合は,自閉スペクトラム症 (autism spectrum disorder:ASD)で50 ~ 80%2),注意欠如・多動症(attention deficit hyperactivity disorder:ADHD)では25 ~ 50%3)と報告されている. 睡眠不足,不眠症,閉塞性睡眠時無呼吸,むずむず脚症候群,ナルコレプシーなど,さ まざまな重要な睡眠障害が児童思春期の睡眠で問題になる可能性があるが,本稿では睡眠 不足,睡眠相後退症候群,睡眠薬の選択について概説したい.
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