連載 基礎から始める研究論文の書き方講座・第6回
IMRaDを使った「結果」の書き方のコツ
京極 真
1,2
Makoto Kyougoku
1,2
1吉備国際大学
2吉備国際大学大学院
pp.64-68
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203252
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
本論では,IMRaD(Introduction,Materials and methods,Results,and Discussion)の構成要素である「結果(Results)」の書き方を解説する.「結果」を書く目的は,査読者を含む読者にリサーチギャップを埋める新しい発見を示すことである.リサーチギャップは解決する価値のある未解決問題であり,「結果」はその問題に対する解答である.「結果」はそれを読者に対して説得力あるかたちで提示する役割を担う.
「結果」は図表と本文から構成される.図表は最も簡単につくれるため,IMRaDの本体(序論,方法,結果,考察)に先立って作成する.「結果」の本文は「方法」と同じくらい簡単に書けるため,図表作成の次か,図表作成後に「方法」を書いた後に執筆する.なお,IMRaDの全体像は,本連載第4回1)ならびに無料Webセミナー「IMRaDを使った研究論文の書き方講座」(図 1)で必ず復習してほしい.
Copyright © 2023, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.