連載 作業療法を深める・第74回
アレクサンダーテクニークによる姿勢への再考
大橋 森
1
Shin Ohashi
1
1株式会社フローエシックス
pp.58-62
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203251
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アレクサンダーテクニークを臨床応用した経緯
アレクサンダーテクニークはセルフユースの学習方法で,100年以上の歴史があります.主に演奏家等,パフォーマーに利用されてきました.この方法の根幹は筋肉の緊張をコントロールすることにあり,主なターゲットは「習慣的筋緊張」です.
アレクサンダーテクニークは「人は,自分がしている事の中に,しようとしていないのにしてしまっている事が混じっていて,それが邪魔をするのでパフォーマンスが低下する」という創始者F. M. アレクサンダー(Frederick Matthias Alexander:1869-1955)の仮説を前提にしています.そしてその「しようとしていないのにしてしまっている」のが習慣的筋緊張です.これを抑制する技術を獲得するためにアレクサンダーテクニークを教師から学び,パフォーマンスの向上・改善に役立てられています.
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