Japanese
English
特集 24時間コンセプトの作業療法
身体障害のある方における24時間コンセプト—脳卒中患者の麻痺側上肢機能を生活場面に活かすためのマネジメントの工夫
“24-hour concept” for people with physical disabilities
土居 史和
1
Fumikazu Doi
1
1山梨リハビリテーション病院
pp.939-943
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203092
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Key Questions
Q1:身体障害のある方へのOTの役割と24時間コンセプト(一例)とは?
Q2:麻痺側上肢機能の再獲得・改善に沿ったPT,看護師との連携とは?
Q3:事例を通し生活場面へ活かすための自主訓練指導のポイントは?
はじめに
OTの役割は,身体機能・高次脳機能・ADLの改善・再獲得,退院後の生活(住環境,復職,就労,役割,趣味)への支援等が挙げられるため,さまざまな分析を生活に結びつけて活かすことが重要となる.しかしながら入院中の患者へのリハにおいて,ある動作がADL訓練時は可能であっても,病棟内ではその動作を行わない・できないということがあり,改善が認められた機能が翌日には持続できていないことも多々ある.そのような状態では最大限の能力を発揮しづらくなることから,OTは入院中の患者の24時間,さらには退院後の24時間を考慮しながら介入をする必要がある.
今回,脳卒中患者の麻痺側上肢機能の向上と,それを生活に組み込むマネジメントの工夫を,実例とともに以下報告する.
Copyright © 2022, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.