Japanese
English
◆研究と報告
片麻痺患者の健側上肢機能と麻痺側運動機能
Comparison of Some Motor Functions in the Involved and Non-Involved Sides in Hemiplegia
佐藤 浩二
1
,
松田 隆治
1
,
坂本 祐子
1
,
米倉 正博
1
,
後藤 浩
1
Koji Sato
1
,
Ryuji Matsuda
1
,
Yuko Sakamoto
1
,
Masahiro Yonekura
1
,
Hiroshi Goto
1
1湯布院厚生年金病院 リハビリテーション室
1Department of Rehabilitation, Yufuin Welfare Annuity Hospital
キーワード:
健側機能
,
麻痺側機能
,
脳卒中
Keyword:
健側機能
,
麻痺側機能
,
脳卒中
pp.223-228
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨:脳卒中片麻痺患者301名の健側上肢機能を,握力と簡易上肢機能検査(以下,STEF)を用いて調べると共に,麻痺側運動機能(麻痺側グレード)との関係を検討した.その結果,握力は麻痺側による左右差は認めなかった.しかしSTEFでは右片麻痺患者は左片麻痺患者よりも値は高く左右差を認めた.健側上肢機能(握力及びSTEF値)と麻痺側グレードの間には,左右片麻痺患者ともに相関関係は認められなかった.相関関係を認めなかったことは麻痺が重度なほど健側機能は低下しているというこれまでのADL項目を用いた研究結果と異なった.また握力とSTEF値を健常者の同年代の値と比較した結果,片麻痺患者の方が低い傾向が見られた.
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