Japanese
English
研究
地域在住高齢者が生活の中で重要としている作業の性別および年代別特徴—大規模コホートデータのベースライン調査
Characteristics of meaningful activities in community-dwelling older adults by gender and age: baseline study of large-scale cohort data
下木原 俊
1,2
,
丸田 道雄
3
,
中村 篤
4
,
池田 由里子
5
,
田平 隆行
5
Suguru Shimokihara
1,2
,
Michio Maruta
3
,
Atsushi Nakamura
4
,
Yuriko Ikeda
5
,
Takayuki Tabira
5
1南鹿児島さくら病院
2鹿児島大学大学院 博士後期課程
3大勝病院
4国立水俣病総合研究センター
5鹿児島大学大学院
キーワード:
地域在住高齢者
,
重要な作業
,
横断研究
Keyword:
地域在住高齢者
,
重要な作業
,
横断研究
pp.459-465
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202973
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Abstract:本研究の目的は,地域在住高齢者が重要とする作業種目について,性別・年代別の特徴を大規模横断研究にて分析することである.地域コホート研究に参加した60〜89歳の高齢者のうち,重要な作業に関するデータが得られた1,002名を解析対象とした.作業選択意思決定支援ソフト(Aid for Decision-making in Occupation Choice:ADOC)を用いて,参加者が選択した最も重要な作業種目について,作業カテゴリ別に件数を集計し,χ2検定および残差分析を用いて性別と年代別の比較を行った.さらに,有意差がみられた作業カテゴリについて,具体的作業種目を集計した.その結果,女性は屋内活動や対人交流を含む作業を,男性は仕事や趣味活動を重要な作業としており,壮年期は仕事,超高齢期は社会活動を重要な作業としていた.これは,高齢化先進都市における地域在住高齢者の重要とする作業についての基礎的資料であり,性別や年齢を考慮した作業に基づく実践の重要性を示唆するものである.
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