Japanese
English
研究
腰痛者に対する腰部ベルトの使用効果の検証
Verification of effect a back pain prevention belt for low back pain patients
小池 祐士
1
,
澄川 幸志
2
,
大橋 幸子
3
Yuji Koike
1
,
Koshi Sumigawa
2
,
Sachiko Ohashi
3
1埼玉県立大学
2福島県立医科大学
3文京学院大学
キーワード:
腰痛
,
腰部ベルト
,
腰仙椎装具
Keyword:
腰痛
,
腰部ベルト
,
腰仙椎装具
pp.273-279
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202916
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Abstract:本研究の目的は,腰痛者に対する腰部ベルトの使用効果を明らかにすることとした.対象者は腰痛者66名で,実験は介入前評価,腰部ベルトを10分間装着後にベルトを外して再評価の手順で実施し,評価項目は腰痛の程度,皮膚温,筋硬度,柔軟性とした.分析方法は,各項目について腰部ベルト使用前後での比較後,さらに腰部ベルトの使用が腰痛の程度にもたらす効果を知るために,全対象者を腰痛重度群と軽度群とに分類し,2群および2時期で比較を行った.その結果,腰部ベルトの使用前に比べ使用後で全評価項目の効果が認められ,さらに腰痛重度群でのみ,腰痛の程度が軽減,筋硬度が低下,柔軟性が改善した.また,皮膚温は両群で有意な上昇が認められた.このことから,腰痛軽度群に比べ重度群において,腰部ベルトの装着は,腰痛症状を軽減させるために有効である可能性が示された.
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