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特集 新型コロナウイルス感染症と作業療法
入院中のCOVID-19患者が抱える問題と作業療法士が支援できること
Problems with hospitalized COVID-19 patients and what occupational therapists can support
今井 光
1
,
伊藤 隼人
1
,
降矢 芳子
1
Hikaru Imai
1
,
Hayato Ito
1
,
Yoshiko Furiya
1
1東京女子医科大学東医療センター
pp.19-23
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202833
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Key Questions
Q1:COVID-19患者にかかわるうえでの体制は?
Q2:COVID-19患者が抱える問題は何か?
Q3:COVID-19患者に対し,活かすべきOTの専門性は何か?
はじめに
世界各国でパンデミックを引き起こした新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)は,2020年(令和2年)4月を皮切りに日本全国へと感染を広げた.本邦より以前にCOVID-19患者の対応にあたった諸外国からは,その経験から得た知見が発信された.リハにかかわる報告内容1)は,呼吸管理等,主にPTが携わる点が多くみられたが,心理的,社会的な介入はPT単独では不十分であると提言されていた2).
当院では感染第1波時点からCOVID-19患者を受け入れ,PTだけでなくOTもかかわった.現在まで介入を続けており,軽症から重症までさまざまな患者への介入を行っている.本稿では,COVID-19患者に対し,OTが介入,支援した取り組みについて紹介し,COVID-19患者にかかわるうえで考慮するポイントについて述べる.
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