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特集 新型コロナウイルス感染症と作業療法
新型コロナウイルス感染症患者への介入に際してのリハビリテーション科の取り組み
Efforts as a rehabilitation department when intervening in patients with COVID-19 infection
門脇 優
1
,
柾 吉彦
1
,
堀内 晋馬
1
,
野田 剛
1
,
阿部 玲音
1
,
井原 正人
1
Yu Kadowaki
1
,
Yoshihiko Masaki
1
,
Shinma Horiuchi
1
,
Takeshi Noda
1
,
Reon Abe
1
,
Masato Ihara
1
1川崎市立川崎病院
pp.24-28
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202834
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Key Questions
Q1:新型コロナウイルス感染症に対してのリハ科の体制とは?
Q2:実際の介入に必要な感染対策室とのやり取りは?
Q3:感染症を有する患者に対して行えるリハとは?
はじめに
神奈川県川崎市の南部地区にある当院は713病床を有する第三次救急病院であり,感染症専用病床を有する地域の基幹病院である.リハ科は,リハビリテーション医師 3名,PT 19名,OT 8名,ST 4名の計34名が在籍しており,さまざまな疾患の対象者にリハ介入を行っている.
2020年(令和2年)1月に新型コロナウイルス(以下,COVID-19)感染事例が国内で初めて確認され,同年2月にダイヤモンド・プリンセス号内での感染により多数のCOVID-19感染患者が発生した.当院は,ダイヤモンド・プリンセス号での患者を多数受け入れ,同年5月よりPTによるリハが開始された.OTによる介入は2021年(令和3年)1月より開始され,同年11月までに45人に介入した.また当院は主に重症患者を受け入れる高度医療機関1)に設定され,人工呼吸器やネーザルハイフロー(nasal high flow:NHF)での酸素投与を必要とする中等度〜重症の患者治療を中心に行っている.2021年11月までのCOVID-19での入院患者数は567名で,リハ依頼数(理学療法処方数)304名で5割程度,作業療法は40名で1割弱に介入をしている.
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