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Volume 64, Issue 2 （February 2022）

皮膚科の臨床 64巻2号（2022年2月発行）

Japanese English

特集 COVID-19

症例報告

当院入院中に皮疹を生じたCOVID-19の2例 Two cases of COVID-19 inpatients with skin eruption 村嶋寛子 ¹ , 林宏祐 ² , 稲熊真悟 ³ , 前田浩義 ⁴ , 長谷川千尋 ⁵ , 岩井敦子 ¹ Hiroko MURASHIMA ¹ , Kosuke HAYASHI ² , Shingo INAGUMA ³ , Hiroyoshi MAEDA ⁴ , Chihiro HASEGAWA ⁵ , Atsuko IWAI ¹ ¹名古屋市立大学医学部附属東部医療センター，皮膚科（主任：岩井敦子准教授） ²同，循環器内科 ³同，病理診断科 ⁴同，呼吸器内科 ⁵同，感染症科キーワード： COVID-19 , SARS-CoV-2 , 多形紅斑 , 紫斑 , 蛍光抗体直接法 Keyword: COVID-19 , SARS-CoV-2 , 多形紅斑 , 紫斑 , 蛍光抗体直接法 pp.181-185

発行日 2022年2月1日 Published Date 2022/2/1

DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003089

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参考文献 Reference

COVID-19ではさまざまな皮疹を呈することが報告されている。今回われわれは，当院入院中に多形紅斑様の皮疹や紫斑を生じたCOVID-19の症例を2例経験した。皮膚生検を行い，そのうち1例では蛍光抗体直接法も施行し，血管周囲へのIgA，IgM，C3の沈着を認め，何らかの免疫反応の関与や血管炎の存在が示唆された。いずれの症例も抗アレルギー薬内服やステロイド外用にて皮疹は軽快した。本邦でもCOVID-19患者が増加の一途にあり，皮膚症状について皮膚科医がコンサルトを受ける頻度が増えることが予測されるため，COVID-19に関連した皮疹について今後の症例の集積が望まれる。