レポート「現場最前線」
COVID-19患者に対する言語聴覚士のかかわり
中嶋 崇博
1
,
市川 麻衣
1
,
萩野谷 巧
1
,
雨宮 直樹
1
1地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立中央病院リハビリテーション科
pp.346-349
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200303
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1.はじめに
2019年12月,中華人民共和国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)は世界に拡大し,世界保健機関による公衆衛生上の緊急事態が2020年1月30日に宣言された.日本国内においても都市部を中心に感染が拡大され,当院がある山梨県においても感染者数は日毎に増加している状況である.感染者の中には中枢神経疾患の合併や呼吸器症状の悪化により人工呼吸器・体外式膜型人工肺の装着を余儀なくされる例も存在し,長期臥床に伴う廃用症候群,摂食嚥下機能低下を呈する例も存在する.
本稿では,COVID-19発症後に脳出血を合併した患者に対して,感染症の発症早期に言語聴覚士が摂食嚥下機能評価・訓練を行った際の当院の対応,今後の課題や展望について述べていきたい.
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