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紹介
iPadを活用したICFコアセットによる参加と活動の評価の試み
Trial of assessment of activities and participation based on ICF core sets for stroke patients by using iPad
大西 康史
1
Yasushi Ohnishi
1
1南魚沼市立ゆきぐに大和病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine,Minamiuonuma City Yukiguni Yamato Hospital
キーワード:
参加と活動
,
ICFコアセット
,
自己評価
,
iPad
Keyword:
参加と活動
,
ICFコアセット
,
自己評価
,
iPad
pp.473-476
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200241
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はじめに
生活期におけるリハビリテーションの目標設定を行う際,日常生活活動のみならず,家事,仕事,余暇活動などのより広い評価,すなわちinstrumental ADL(IADL),およびハンディキャップの評価を要する.IADLについては,老研式活動能力指標,Frenchay拡大ADL尺度,またハンディキャップについてはCHART(Craig Handicap Assessment and Reporting Technique)が信頼性,妥当性のある評価法として利用されている1).しかし,いずれも点数化することを目標とするもので,被評価者の生活全体を把握,網羅するものではない.
国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)の構成要素である活動と参加は,いわゆるbasic ADLを含む概念であるが,家庭生活,家事,仕事,コミュニティへのかかわりなど,より幅広い生活上の内容を網羅したものである.これは,全9領域(第1リスト)に分類されており,それはさらに第2リストとして合計118項目とかなりの数の項目数となっている.
このため,ICFを実際的に利用可能なツールとすることを1つの目的として,ICF研究所より疾患別ICFコアセットが提案されており,疾患などによって評価すべき項目が絞り込まれている2).
今回,タブレット型コンピュータのiPadを用いて,脳卒中用ICFコアセットによる生活状況の自己評価を行うツールを開発した.これを3名の患者に協力してもらい,使用した経験を本稿にて紹介する.
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