連載 汎用IT機器とリハビリテーション
整形外科疾患のリハビリテーションとiPad
宮川 一郎
1
1習志野台整形外科内科
キーワード:
iPad
,
整形外科
,
患者説明
,
患者参加型医療
Keyword:
iPad
,
整形外科
,
患者説明
,
患者参加型医療
pp.921-927
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102567
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者は,1993年に大学を卒業後,さまざまな病院勤務を経て2007年に習志野台整形外科内科(以下,当院)を開業した.iPadが登場した2010年よりTeam医療3.0のメンバーとして,患者参加型医療の実現に向け活動を行っている.話は前後するが,2002年に勤務先であった個人病院で電子カルテの導入を行った際に,リアルタイムな患者把握を目指し病棟内の無線LANを完備し電子カルテ導入と合わせ,ヒューレット・パッカード社の携帯情報端末(PDA)を採用した(図1).
主な目的は,看護師による検温情報のリアルタイム入力と,バーコードによる誤薬や患者の取り違えを防ぐことであるが,PDAは画面が小さく観察項目の入力においてもテキスト入力が非常に困難で,電子カルテの入ったノートパソコンをワゴンで運ぶほうが早いケースもあった.しかし,ノートパソコンの最大の問題であるバッテリー不足を根本から解決する方法がなかったため,看護師に使いやすいほうを選んでもらっていた.大きな画面で文字入力も簡単で,無線LANが使えて,バッテリーが長持ちして……というのは当時はまだまだ夢であった.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.