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特集 回復期リハビリテーションはこれでいいのか?
回復期作業療法での機能面を見据えた活動・治療
Activies and treatments with an eye on functional aspects in convalescent occupational therapy
宮下 徹也
1
Tetsuya Miyashita
1
1星が浦病院
pp.1124-1129
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202694
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Key Questions
Q1:回復期作業療法で求められることとは?
Q2:機能面を見据えた治療介入のpointは?
Q3:活動からの介入方法とは?
はじめに
回復期リハビリテーション病棟が2000年(平成12年)に医療保険に創設され,20年が過ぎた.その間,診療報酬上の改定が数度あり,算定要件の変更に伴い回復期リハビリテーション病棟でのセラピストの役割も変化してきた.
現在では,生活機能の向上を目的にリハビリテーション実績指数が打ち出され,入院料の算定に大きくかかわることとなっている.現在の回復期リハビリテーション病棟においては,生活能力の向上を目的とした日常生活動作(activity of daily living:ADL)改善に焦点を当てることが多く,日常生活動作能力を測る指標としてFIM(Functional Independence Measure)の改善率の向上と入院日数の削減が求められている.そのため,機能回復よりも生活能力の向上が主となっている印象がある.
以下に回復期リハビリテーション病棟において,機能回復を主としてOTがかかわることの必要性を述べていきたい.
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