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特集 高次脳機能障害児・者のライフステージに応じた作業療法
高次脳機能障害児・者のライフステージに応じた支援に必要な視点
Perspectives necessary for support according to the life stage of persons with higher brain dysfunction
佐野 恭子
1
Kyoko Sano
1
1兵庫医療大学
pp.1014-1019
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202662
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Key Questions
Q1:高次脳機能障害児・者の障害像を理解する際のポイントは?
Q2:高次脳機能障害児・者が地域で利用できる公的支援は?
Q3:高次脳機能障害児・者のライフステージに応じた支援とは?
はじめに
高次脳機能障害が障害者本人と家族の生活に深刻で長期的な影響を及ぼすことは,OTなら誰もが理解している.しかし実際には,その多様さ・複雑さゆえに,顕著な症状や直近の生活障害への対応で手いっぱいになることも多いのではないだろうか.
本稿では,高次脳機能障害児・者(以下,当事者)のライフステージに応じた支援に関連する基本知識を確認したうえで,OTは当事者の人生にどのようなかたちで寄り添えるのか考えたい.なお本稿で用いる「高次脳機能障害」は,後天性脳損傷による高次脳機能の障害を指す.
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