Japanese
English
研究
急性期・亜急性期骨折患者における内受容感覚と心理状態との関係
The relationship between interoception and psychological states in patients with acute and subacute fractures
長倉 侑祐
1
,
西 勇樹
2
,
奥埜 博之
1
,
信迫 悟志
3,4
Yusuke Nagakura
1
,
Yuki Nishi
2
,
Hiroyuki Okuno
1
,
Satoshi Nobusako
3,4
1摂南総合病院
2サニーデイスマイル訪問看護ステーション
3畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
4畿央大学大学院
キーワード:
内受容感覚
,
心理状態
,
急性期・亜急性期骨折患者
Keyword:
内受容感覚
,
心理状態
,
急性期・亜急性期骨折患者
pp.611-615
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202551
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Abstract:慢性疼痛患者では,内受容感覚の精度(interoceptive accuracy:IA)の低下が,抑うつ,ストレスといった負の心理状態と関連していることが明らかになっている.しかしながら,急性期,亜急性期疼痛患者において,IAが低下しているか否かは明らかになっていない.そこで本研究は,急性期,亜急性期骨折患者と健常者を対象に,IA,痛み,および負の心理状態(抑うつ,不安,ストレス)を測定し,比較検討した.結果,骨折群の痛みと負の心理状態は,健常群と比較して有意に高値であり,IAは有意な低下を示した.また,骨折群におけるIAと不安との間に有意な負の相関関係を認めた.本研究により,急性期,亜急性期の早期からIAが低下し,IAと不安との間に有意な相関関係があることが明らかになった.
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