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特集 訪問作業療法はこれでいいのか?
訪問リハビリステーションの特性を活かした地域での活動—予防的介入における作業療法士の役割と意義
The activities in an elderly community with making use of strength of home-visit rehabilitation service station: Occupational therapist's roles and effects of the preventive interventions in long-term care
山田 恵
1
,
熊谷 大
1
,
風岡 都
1
Megumi Yamada
1
,
Hiroshi Kumagai
1
,
Miyako Kazaoka
1
1浜通り訪問リハビリステーション
pp.431-435
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202494
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Key Questions
Q1:震災後に活動不活発に陥る要因は何か?
Q2:利用者の活動不活発を予防するために,作業療法士はどのように地域で活動をするべきなのか?
Q3:利用者と地域資源をつなげるために作業療法士ができることは何か?
はじめに
東日本大震災(以下,震災)を受けて,国は震災からの復興の円滑かつ迅速な推進と活力ある日本の再生に資することを目的とし,2011年(平成23年)12月に東日本大震災復興特別区域法1)を施行した.その中で規定される特定地域活性化事業の一つに訪問リハビリテーション事業所整備推進事業があり,特例措置として事業者に該当する訪問リハビリテーション事業所であって,病院,もしくは診療所,または介護老人保健施設との密接な連携を確保し,主治医の指示の下,指定訪問リハビリテーションを適切に提供できると知事が認めるものについては,開設主体を病院,診療所および介護老人保健施設に限定しないとされている2).浜通り訪問リハビリステーションは,一般財団訪問リハビリテーション振興財団の第一号の訪問リハビリステーションであり,被災地の復興を第一義として2012年(平成24年)11月に開設された3).
訪問リハビリステーションのOTとして筆頭筆者が南相馬市で行ってきた活動や経験を踏まえ,地域における予防的介入と地域でのOTの役割について述べていく.
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