シリーズ ポストコロナ社会を考える—変わるもの,変わらないもの
今だからこそみえる新たな作業療法の発見
関本 充史
1
Mitsushi Sekimoto
1
1株式会社かなえるリンク
pp.168-170
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202408
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2020年(令和2年)は,世界的に新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の感染が拡大し,現在もなお収束がみえず,今までに誰も経験したことがない世界が広がっている.国内においても2020年1月には感染が確認されはじめ,その後,4月に緊急事態宣言が発令され,東京オリンピック・パラリンピックも延期され,もうすぐ1年が経とうとしている.COVID-19によりお亡くなりになられた方々,ご家族の方々には謹んでお悔み申し上げるとともに,罹患された方々には心よりお見舞い申し上げる.また,感染者の受け入れ,発熱外来等の対応に当たられている医療機関の医療従事者の方々,COVID-19関連相談やクラスター対応等をしておられる行政機関の方々には心から感謝申し上げるとともに,尊敬の意を表したい.
私たち国民は新しい生活様式として,ソーシャルディスタンス,マスク着用,手洗い,消毒,換気等が求められた.テレビでもバラエティー番組がバーチャルセットにより出演者の3密を避けたり,ドラマでもマスク着用の場面があったりと,この情勢下の生活様式の変化を物語っている.働き方においても,時差出勤,在宅ワーク,web会議,オンライン研修等,さまざまな対策が採られた.皆さんの職場でも,感染症対策はもちろんのこと,業務内容の工夫,人員配置や備品整備等,多岐にわたり変更を求められたかと思う.これらの過程において,作業療法自体のあり方までも考えさせられたのではないだろうか.
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