シリーズ ポストコロナ社会を考える—変わるもの,変わらないもの
新型コロナウイルス感染症に対する作業療法のかかわり—遠隔リハによる介入
来栖 慶一
1
,
安孫子 富美代
1
,
三澤 香織
1
,
武田 知仁
1
,
米田 富男
1
,
岩渕 敬介
1
Keiichi Kurusu
1
,
Fumiyo Abiko
1
,
Kaori Misawa
1
,
Tomohito Takeda
1
,
Tomio Yoneda
1
,
Keisuke Iwabuchi
1
1神奈川県立足柄上病院
pp.163-167
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202407
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はじめに
2019年12月,中国武漢市において新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の集団発生が報告されて以降,全世界に感染が拡大し,日本国内でも患者数の増加により緊急事態宣言が発令された.欧米に比較して死亡者数は少ないものの,防護服の不足や院内感染の発生により医療崩壊を招く事態も懸念され,感染拡大を見据えた医療提供体制の強化への取り組みが求められている.当院では職員を感染から守ることを念頭に,感染のリスクをできるだけ削減する試みとしてタブレット型端末を導入した.リハ室でも,OT,PT共働でCOVID-19感染症者に対してタブレット端末を使用した遠隔リハを実践した.本稿は当院の遠隔リハの取り組みと作業療法の支援の可能性を述べる.
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