講座 感覚の問題に注目しよう!・第5回
感覚処理のアセスメント
岩永 竜一郎
1
Ryoichiro Iwanaga
1
1長崎大学
pp.1400-1405
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202342
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はじめに
近年,発達障害児者にみられることが多い感覚処理の問題が,以前よりも注目されるようになっている.米国精神医学会が刊行している「DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル」1)の自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD)の診断基準に感覚の問題に関する項目が挙げられたため,診断場面で感覚の問題を捉える必要性が高まっていることも影響しているであろう.このようなことから,そのアセスメントをOTが依頼されることが増えていると思われる.そこで,本稿では,発達障害児者にみられる感覚処理のアセスメントを紹介する.この中で,臨床現場で使われることが多くなっている感覚プロファイルを用いた評価,学校現場で使える感覚・動作アセスメントによる評価についても説明する.
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