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特集 脳卒中後上肢麻痺に対するEBPの実際
—EBPを実践する臨床—ロボット療法
Clinical approach of evidence-based practice: Robotic therapy
庵本 直矢
1
Naoya Anmoto
1
1名古屋市総合リハビリテーションセンター
pp.1383-1388
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202337
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Key Questions
Q1:なぜロボットを活用するのか?
Q2:上肢麻痺に対するロボット療法の有効性は?
Q3:作業療法でのロボットの効果的な運用とは?
はじめに
昨今では,ロボット技術を活かしたリハ(以下,ロボット療法)が注目されている.2020年度(令和2年度)の診療報酬の改定では,当該機器を用いて,脳血管疾患等リハビリテーション料を算定すべきリハを行った場合に「運動量増加機器加算」として,所定点数に加算することが認められたこともあり,さらに臨床でのロボットの活用が加速することが予測される.
本稿では,脳卒中後の上肢麻痺に対するロボット療法の現在の位置づけを概説する.その後に,臨床でevidence based practice(EBP)に基づくアプローチとして,ロボット療法が選択される過程を提示することで,作業療法の中でのロボット療法の立ち位置について考える機会としたい.
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