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特集 総合病院における精神科作業療法
身体合併症を伴う精神科疾患患者の支援
Support for psychiatry disease patients with physical complications
井上 慎一
1
,
岩蕗 かをり
2
,
新田 和子
3
,
中元 幸治
2
,
牧野 祥久
2
,
見野 耕一
2
Shinichi Inoue
1
,
Kaori Iwabuki
2
,
Kazuko Nitta
3
,
Koji Nakamoto
2
,
Yoshihisa Makino
2
,
Koichi Mino
2
1神戸市立医療センター西市民病院 リハビリテーション技術部
2神戸市立医療センター西市民病院 精神・神経科
3神戸市立医療センター西市民病院 看護部
pp.1302-1306
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200071
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Key Questions
Q1:無床精神科のある総合病院でのOTの役割とは?
Q2:精神科とOTで情報共有するメリットは?
Q3:精神身体合併症者へのかかわりとその課題は?
当院精神科の特徴とリエゾン活動の概要
神戸市立医療センター西市民病院は,神戸市民病院群の中で既成市街地西部に立地する地域中核病院で,診療科目は17科,病床数は358床の一般総合病院である.精神科は無床だが,救急病棟には20床のうち精神疾患患者に対する身体合併症病床が4床ある.この身体合併症病床の運用については図11)に示す通り神戸市独自のシステムがあり,市内の精神科病院入院中患者で急性身体合併症を有する場合は,ルールに従い入院を受け入れている.2013年度は19例の依頼があり18例が入院している.現在精神科は,常勤医3名,非常勤医2名,臨床心理士1名(精神保健福祉士を兼務)となっている.
当院のリエゾンチームは,「こころとからだのケアサポートチーム」または「こころの保健室」という呼称でも活動している.2005年度,医療安全が病院の大きな目標となりチーム医療活動を統括するチーム医療推進部が設置され,そのチームの1つとしてリエゾンチームが誕生した2).メンバーは,医師,リエゾンナース,臨床心理士,MSW,PSW,事務職員,薬剤師,診療放射線技師,各病棟のリンクナース等で,コアメンバーは,精神科医師,リエゾンナース,臨床心理士,MSW,PSW,事務職員である,さらに2014年4月より,リエゾンチームのコアメンバーにOTが加わった.
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