学会・研修会印象記
第1回 矯正施設の入所者等に対する全国作業療法研修会
川口 眞由
1
1播磨社会復帰促進センター
pp.379
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202068
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2019年12月22日(日),年末で世間が賑わっている中,MOJ-OTnet(矯正施設の入所者等に対する社会復帰に向けた適切な関わりを考える会)主催のもと,「矯正施設の入所者等に対する全国作業療法研修会」が日本作業療法士協会にて実施された.
2019年度より全国の刑務所等の矯正施設で常勤OTを配置する動きが開始され,OTの新たな職域が拡大している.2005年ごろより数カ所の医療刑務所等において,OTが非常勤として地道に作業療法を展開してきた成果が認められたともいえる.しかし,全国的な情報共有は十分ではなく,各施設のOTが孤独に闘っている状況にあり,全国の矯正施設等に従事するOTがネットワークを立ち上げ,情報交換を行ってきた.今回,より効果的な情報交換と普及啓発を行うために,50名を超える司法領域に関心のあるOTが日本作業療法士協会の会議室に溢れ,司法分野の作業療法が今注目されていることを目の当たりにした.
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