連載 臨床実習サブノート 退院後から振り返るゴール設定—推論を事実と照合して学ぶ・第9回
施設入所 歩行自立
濱原 健太郎
1
,
野口 大助
1
,
野尻 晋一
2
Kentaro HAMAHARA
1
,
Daisuke NOGUCHI
1
,
Sinichi NOJIRI
2
1熊本機能病院総合リハビリテーション部
2介護老人保健施設清雅苑
pp.220-227
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202953
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患者 熊本太郎さん,70歳台男性
疾患名 左内頸動脈閉塞を伴う心原性脳塞栓症
家族構成 次男との二人暮らし.次男は仕事のため日中はほとんどの時間を一人で過ごす.長男,長女ともに世帯持ちで県内在住.
既往歴 2019年X月Y日に右中大脳動脈領域の心原性脳塞栓症を発症.左半側空間無視および注意機能障害が残存.服薬管理はできず家族の支援が必要.
介護保険 要支援1(入院前)→ 要介護3(退院時)
経過 発症後4か月間入院し,退院後に介護老人保健施設へ入所し3か月経過.今後は有料老人ホームへ入所予定.
施設入所目的 家族の十分な支援が得られず,自宅退院ができない.今後の生活の場を決めるために短期の入所.
現在のADL 歩行は遠位見守り.日常生活活動(ADL)は全般に介助が必要.
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