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特集 パーキンソン病up-to-date
パーキンソン病の人と介護者を支える社会資源
Social resources to support people with Parkinson's disease and their caregivers
山本 繁樹
1
Shigeki Yamamoto
1
1立川市社会福祉協議会,地域活動推進課
pp.971-976
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201830
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Key Questions
Q1:パーキンソン病の人と介護者を支える公的制度とは?
Q2:パーキンソン病の人と介護者を支えるインフォーマルな社会資源とは?
Q3:本人や家族と共に歩む意思決定支援とは?
はじめに
パーキンソン病の人を支える,医療・福祉・介護の諸制度をはじめとした社会資源がある.社会資源とは,利用者の生活ニーズの充足や問題解決のために利用することができる制度,施設,人,物,資金,情報等の総称となる.つまりは支援に活用できるあらゆるものであり,医療保険制度,介護保険制度,障害者総合支援法,身体障害者福祉法,難病医療費助成制度,障害年金といった制度的な社会資源や,ボランティアグループ,セルフヘルプグループといった地域のインフォーマルな社会資源となる.本人や家族介護者は,これらの諸制度・社会資源をその時々の状況に合わせて組み合わせて活用し,地域での暮らしを継続していく.
病院・施設職員,ソーシャルワーカー,リハ専門職,地域包括支援センター職員,介護支援専門員,障害者相談支援専門員,訪問看護ステーション職員等の支援者は,互いに連携しながら,病気が進行して日常生活に支障が生じたとしても,本人や家族が地域の多様な諸制度・社会資源を活用していけるように,必要にして十分なわかりやすい情報提供を行い,本人や家族の意思決定を側面から支えていくこととなる.
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