特集 困っている“あなた”に届く 認知症診療
【認知症診療step by step】
社会制度・医療資源の使い方—「認知症の人を支える社会的資源を教えてください」
鷲見 幸彦
1
1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
キーワード:
認知症サポート医
,
認知症疾患医療センター
,
地域包括支援センター
,
認知症初期集中支援チーム
,
認知症地域支援推進員
,
認知症カフェ
Keyword:
認知症サポート医
,
認知症疾患医療センター
,
地域包括支援センター
,
認知症初期集中支援チーム
,
認知症地域支援推進員
,
認知症カフェ
pp.1465-1468
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202395
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Case
医療介護の介入を拒否する高齢独居女性
患者:83歳、女性。
生活歴:1歳年上の夫との2人暮らし。子どもは独身の長男がいるが遠方。経済的には問題なし。
現病歴:X年頃からもの忘れがあり、少しずつ家事をしなくなった。また社交的ではあるが、外へ出ることを極端にいやがるようになった。このような状態が4年ほど続いたが、何とか夫と暮らしていた。X+5年に夫が脳梗塞で入院、ベッド上生活となった。本人は夫の入院を十分理解できない状態で、近所の人たちが夫の見舞いに連れて行ってくれていた。長男も1人では置いておけない状態とはわかっていたが、本人に病識が全くなく、受診も含め介護も拒否するため、手を出せない状況であった。
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