増刊号 スポーツがもつ可能性—作業療法への期待
第6章 アスリートとOT
5 —OTとして,選手として②—障害者スポーツを経験して
大向 優貴
1
Yuki Omukai
1
1フジ住宅株式会社
pp.925-928
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201816
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はじめに
私はOTであり,そしてC7の頸髄損傷者です.四肢麻痺でOTの国家試験を受けたのは,日本では私が初めてです.
しかし,はじめから車いすのOTを目指していたわけではありません.私は大阪府立大学総合リハビリテーション学部作業療法学科2回生の夏,プールの飛び込みで頸髄損傷になりました.受傷後,約半年の入院生活と約1年半のリハ施設の入所を経験し,大学に復学しました.簡単なことではありませんでしたが,大学の先生や実習地の先生方のご配慮のおかげでOTの資格を取得することができました.そして現在は,入所施設で始めた水泳で,パラアスリートとして活動しています.
今回は,いかに私が恵まれた環境であったか,そしてどのように障害者スポーツとかかわってきたのか,実際に障害者スポーツをして感じることを書きたいと思います.
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