Japanese
English
研究
自助具箸(箸ぞうくん)の特性—順位のRn検定と狭義のKJ法を用いて
Characteristics of self-help tool chopsticks: Revusky's Rn test & KJ method in narrow sense
丁子 雄希
1,2
,
角畑 智彬
1
,
吉原 有佐
1
Yuki Choji
1,2
,
Tomoaki Kadohata
1
,
Yusuke Yoshihara
1
1富山リハビリテーション医療福祉大学校
2首都大学東京大学院後期課程
キーワード:
箸操作
,
自助具の特性
,
混合研究
Keyword:
箸操作
,
自助具の特性
,
混合研究
pp.691-698
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201761
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Abstract:本研究の目的は,普通箸と比較して自助具箸(箸ぞうくん)の特性を明らかにすることである.健常者 10名(男性 3名・女性 7名,19.4±1.2歳)を対象に,非利き手で箸操作課題実験と実生活で使用する課題を実施した.前者では普通箸と自助具箸を用いて皿間で大豆を移す課題をし,箸のつまみやすさに差があるかについてシングルケースデザインである順位のRn検定を用いて検討した.後者では自助具箸を生活場面で用いた感想を,狭義のKJ法で解析した.結果,箸のつまみやすさについては,自助具箸は普通箸と比べ成功率に有意な差が認められた(Rn=6,p<0.01).また,自助具箸は食材を挟む際の力加減の困難さや,食材によって自助具箸の使いやすさが異なっていた.他の因子として,自助具箸の外観,管理方法,衛生問題の因子が抽出された.OTが対象者に対して自助具箸を導入する際は,これらの因子に配慮して介入していく必要があるだろう.
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