海外事情
ベルギー精神科病院訪問
澤口 勇
1
Isamu Sawaguchi
1
1藤沢病院
pp.652-654
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201346
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初めての海外視察
10年20年と患者が精神科病院に長期入院している間,街は変貌を遂げ,やっと退院できたときには患者の知らない街になっている…….このような日本の精神科医療の中で,本当に患者中心の作業療法ができているのか,長い間疑問でした.そういった「現在の日本の精神医療のあり方」に疑問をもち,「この状況を何とか改善したい」と強く望んでいたところ,有志で海外視察ツアーを企画することになり,私もお声をかけていただき,今回の運びとなりました.
視察は2018年の2月下旬から4日間の日程で行われ,ルーベン大学付属病院(図1)やアントワープ(都市部)(図2),ティエネン(郊外)(図3)の精神科病院等を訪問,またオプションでヘール公立精神医学ケアセンターにも行き,呉 秀三の見学者サインを目の当たりにしたときには,われわれの改革はまだ道半ばだと,深い感慨を覚えました.
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