連載 世界病院史探訪・5
ベルギー・レシーヌの薔薇の聖母病院
石田 純郎
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1医療法人慈生会 介護老人保健施設くつろぎ苑
pp.599-600
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102580
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土地の領主Arnould 4世の未亡人で,修道女でもあるAlix de Resoitにより1242年に創設された「薔薇の聖母病院(L'Hopital Notre-Dame a la Rose)」は,ベルギーのレシーヌ(Lessines)にある.薔薇は創設者Alix de Resoitのシンボルである.ベルギーのフランス語圏中央北端部に位置し,中世にその起源を発する修道院病院は,3~11月のみ公開されている.
レシーヌは,ブリュッセルから1時間,ヘラールツ・ベルヘン(Geraardsbergen)で乗り換え,10分の場所にある.人口約1万8000人の小都市で,小高い丘上のサン・ピエール大教会を中心に発達した.その教会の門前町の東半分の地域に,大規模な聖母病院がある.
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