連載 スポーツドクターの現場
第7回
自転車
阿多 由梨加
1
,
寺門 厚彦
2
,
大林 治
3
,
井上 純爾
4
,
熊井 司
5
1横浜市立大学整形外科/Dr.KAKUKOスポーツクリニック/日本自転車競技連盟選手強化医科学部会
2大仁クリニック/日本自転車競技連盟選手強化医科学部会
3順天堂大学医学部附属静岡病院/日本自転車競技連盟選手強化医科学部会
4日本自転車競技連盟選手強化医科学部会
5早稲田大学スポーツ科学学術院/日本自転車競技連盟選手強化医科学部会
pp.458-462
発行日 2020年4月19日
Published Date 2020/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000203
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2019年韓国で開催された第40回Asian Track Cycling Championshipsに帯同した経験から,日本代表チームのサポートに関して,ドクター4名と理学療法士(physiotherapist;PT)1名,鍼灸師2名からなるメディカルスタッフの視点より概説する。また今回は大会中にサポートドクターの交代があったため,大会2日目からのレポートを行う。トラック競技における種目は,スプリント(個人・チーム),ケイリン,チームパシュート(団体追い抜き),オムニアム,マディソンがある。いずれもベロドロームとよばれる木製バンク(最大傾斜45°)を備えた特殊な環境で行われる。1レースは15分~1時間で,多い日は1日に30レース以上のサポートが必要な日もあり,レース中の選手の観察から,ウォーミングアップ中の選手の対応・治療,またドーピングコントロールの同席などサポートは多岐にわたる。
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