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特集 OTの臨床で使える運動・スキル学習の知識と実践
運動・スキル学習の脳内メカニズム
The neural mechanism of motor skills learning
酒井 浩
1
Hiroshi Sakai
1
1藍野大学
pp.8-12
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201153
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Key Questions
Q1:表象操作に関する脳内ネットワークの種類と場所とは?
Q2:行動制御と記憶にかかわる3つの脳内ネットワークとは?
Q3:課題難易度が学習に与える影響とは?
はじめに
われわれOTは,対象者の生活におけるさまざまな道具操作技能の損失に対して,適切な運動あるいは作業活動を使用し,学習効率が最大になるような工夫と段階づけを施した治療的作業訓練を提供し,生活における道具操作技能を高めることによって,対象者が“その人らしさ”を取り戻せるように支援する.
このような治療過程を含む作業療法を提供するためには,さまざまなスキル制御に関する理論に精通していなければならない.今回は,OTが目標とすることが最も多いであろう“スキル学習”に焦点を当てて,その基盤となる理論を紹介する.
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